FF黒魔導士から学ぶ模写の効用
先日、ドット絵が無性に描きたくなって、描くことに。
と言っても普段から書いているわけじゃないので私は初心者です。
なので模写から始めることにしました。
何かいい題材ないかなぁと探したところ、
サンプル画像で公開されていたFFの黒魔導士がいました。
※上記の画像は、下記商品のサンプル画像から引用
これはちょうどいいと思い、
このサンプルを基に、Edgeというフリーソフトでポチポチ打ってみました。
作ったのがこちら
どうでしょう?
ちょっと色が違う気がしますが、おおむね上手く出来たかなと思います。
6つ模写するのに大体1時間くらいでした。
今回のブログは、「黒魔導士をドットで作ってみた」ではありません。
模写したことで、自分にとって大切な気付きがありましたので、
それを共有できればなと思います。
それでは、お付き合いくださいませ。
- 気づきその① 32x16だと思っていたら、24x16だった。
- 気づきその② 背景色込みで4色しか使ってない
- 気づきその③ 光の当て方とかを変えて、体の向きを表現している
- 気づきその④ 模写だけだと上澄みだけしかコピーできない
- 終わりに
気づきその① 32x16だと思っていたら、24x16だった。
これは、分かる人は分かるんでしょうけど、完全に勘違いしてました(笑)
因みに、ズコーっとこけているやつは16x24です。
全て同じサイズで統一しているのかと思っていたのですけど、
ちゃんと向きも変えてOKなのですね。
単純ですが大事な気付きだなぁと思いました。
気づきその② 背景色込みで4色しか使ってない
絵をよーく見て頂くと分かるのですが、
黒魔導士の色って黄色、黄土色、青と背景色の黒の4色だけなんですよね。
この4色だけで生き生きとした黒魔導士を表現出来ている事は見事としか言えません。
特に黒色は背景だけでなく顔部分やローブのゆったり感の表現も兼ねており、
ありきたりな感想ながら、凄いと思いました。
余談ですが、模写するときも色の少なさは有り難かったです。
私みたいな初心者が模写するときは、どれがどの色かも観ないといけないので、
色数が多いと模写が大変になります。
その視点から考えても、黒魔導士を題材にしたのは正解だったかもしれません。
気づきその③ 光の当て方とかを変えて、体の向きを表現している
この二つを見比べると顕著だと思うのですが、
左絵は横を向いているのですが、右絵はやや正面からの絵になっているんですよね。
どうやって見え方を変えているのかなと思ったのですが、
一つは光の当て方だと思うんです。
光源は左側から来ているみたいなのですが、帽子の影の付け方を変えることで
身体の向きを変えています。影の付け方で向きを表現するのですね。
気づきその④ 模写だけだと上澄みだけしかコピーできない
この気づきは黒魔導士の、というより模写そのものの効果に対する気づきですね。
今回得た気付きの中で一番大事だと感じています。
以前、一流を徹底的にマネするのが学習としていいよ、って記事を書きました。
今回、その効果をあやかって模写したのもあるのですが、
実際にやってみた結果、
模写だけだとほんの上澄みだけしかコピーできないなと痛感しました。
というのも、模写した黒魔導士以外のドット絵が描けないのです。
杖を持ったらどうなるのか? 魔導書持たせたら?
真正面は?背面は?呪文詠唱時は?
帽子を取ったら?(帽子無かったら黒魔導士っぽくないかもですが)
…どれも、私には描く事が出来ません。
私にできるのは既に表現されたものを写すだけです。
前回のブログで書いた言葉を借りるなら、
3+4=7だけは分かるけど、1+3=4は分からないみたいな感じですね。
応用が利かないんです。
では、この黒魔導士を描いた方はどのように作っているのでしょう?
幸運なことにFFのドット絵を担当されていた渋谷員子さんの
インタビューブログを読むことができたのですが、
彼女曰く、頭の中に3Dのキャラがおり、
それを動かしながらドット絵として表現しているそうです。
今回はインタビューを見ることで、渋谷さんの考え方を知ることが出来ましたが、
模写だけでしたらこれを知ることは出来なかったと思います。
本当のスキルを得たいのなら、成果物の真似だけでなく、
考え方までマネできるようになるべきだなと痛感しました。
終わりに
今回のブログでは黒魔導士を模写することで得た4つの気づきを
共有させていただきました。
3つはドット絵としての気づき、一つは模写そのものの気づきですね。
実際に模写をすることで、スキルが上がったかというと
残念ながら実感はありません。
しかし、たった1時間でも色々な気付きを得ることが出来ました。
これだけでは十分ではありませんが、学ぶきっかけとしては
とても充実した1時間でした。
皆さんも、新たに学んでみたいスキルがありましたら、
マネするところから始めて見たらいかがでしょうか?
きっと自分にとって良い気付きがあるのではないかと思います。